カリフォルニア小学校の給食事情

給食

カリフォルニアの多くの小学校は8月から新学期が始まりました。子供達は進級し、久しぶりの学校生活を楽しんでいるのではないでしょうか。

学校が始まり親として大変なのが毎日のランチ準備です。もちろん日本の様に給食のようなものもありますが、有料なので我が家では基本ランチを持たせています。しかし2021年からカリフォルニアでは給食費がなんと無料となり、ランチだけでなく朝食も提供してくれるというのがまた驚きです。

アメリカの給食について色々と疑問に思うところがあると思います。今回はこの無料給食についてお話をさせて頂きます!

どうして無料なのかしら?

どんなメニューなのかな?

どんな風にランチを食べてるのかしら?

給食費が無料になった理由

学校から提供される食事は世帯所得によって無料、割引、通常料金と3つの支払い形態があります。しかし2021年から世帯所得に関係なく全生徒が無料で食事を受け取ることが出来るようになりました。アメリカでこのシステムを開始したのはカリフォルニア州が初めてです。これをCalifornia Universal Mealsプロジェクトと言います。

California Universal Meals - School Nutrition (CA Dept of Education)
Includes background, policy, provisions, webinars, resources, FAQs, and contacts regarding California’s Universal Meals Program.

格差、インフレ、コロナの影響にて職を失った等の理由により、「子供達が十分に食事をとることが出来ない=子供の学ぶ意欲が低下」というのが無料になった大きな要因の様です。特にコロナが発生した頃から子連れのホームレスを街で見ることが増え、貧困化の加速を感じていました。

家からお弁当を持ってくるという選択肢もあります。カリフォルニアは移民が多いことから多様な食文化が存在します。子供の中には普段食べ慣れている食事以外は苦手という子もおり、給食又はお弁当という選択が出来るのは良いことだと思います。

ちなみにこの無料プログラムは来年も適用されるかはまだ決まっていないようです。

給食のメニュー

そこで気になるのが給食のメニュー。

朝食はパン、シリアル、ホットケーキ、マフィン、卵、ブリトー、ヨーグルト、フルーツ、牛乳と豊富な品揃えです。これらのメニューを何パターンかに分けて、子供達が欲しいものを選択するかたちになってます。

牛乳ですが、通常牛乳、低脂肪牛乳、イチゴ牛乳、チョコレート牛乳と牛乳だけで4種類が準備されており、こちらも子供が好きなものを選ぶ事が出来ます。もちろんここぞとばかりに、私の子供はイチゴとチョコレートを選ぶ日が多い様です。たぶん他のお子さんも同じなのでは(笑)。

ランチメニューはカリフォルニアらしく、多国籍メニューです。サラダ、ハンバーガー、ピザ、アメリカンドッグ、サンドイッチ、トマトパスタ、チーズスティック、ブリトー、オレンジチキン、焼きそば、スチームベジタブル、フルーツなどです。朝食もそうですが、これらの食事を何パターン化に分けて、1か月間同じメニューが曜日ごとに出されます。例えば月曜日はサンドイッチ、焼きそば、サラダメニュー。この中だで欲しいもメインフード(サンドイッチ or 焼きそば)を子供達が選ぶという感じです。

時々トマトパスタが出された翌日にピザが出ることもあり、小麦粉ばかりでは・・・と思うこともありますが、無料のため何も言えずありがたく頂いております。

以前日本に戻った際、ある小学校の給食メニューを見させてもらいました。5大栄養バランスがうまく形成されており、1か月間同じメニューが重複しないように工夫されている、メニューの多さに驚きました。メニューからだけでも日本の丁寧な文化を感じます。

メニューは学校から1か月分のメニューを直接もらえますが、学校ウエブサイトからもでも確認が出来ます。そのため水曜日のピザは食べたいが、金曜日のオレンジチキンは食べたくないということもあるので曜日によっては家からランチを持ってくる生徒も多いです。

どんな風に食べるの

こちらの小学校ではカフェテリアが校内に設置されているのが一般的です。通常はこのカフェテリアで食事を調達し好きな席に座って食べる様ですが、現在はコロナの影響でカフェテリア前の屋外テーブルで食べている様です。低学年はランチを持ってきている生徒と教師も皆一緒にクラスごとに屋外テーブルで食事を取っています。教室の中で食べることはありません。

日本のような子供が行う「給食係」というのはこちらでは存在しません。カフェテリア勤務の方が子供達にその日のメニューの中で受け取りたいメインフードを聞き(例:アメリカンドッグ or サンドイッチ)、その品とサイドメニュー(例:サラダ)を渡すという流れです。朝食は1限目の授業が始まる25分前からカフェテリアが開くので、少し早めに学校に到着をする必要があります。食事提供時間はカフェテリアが開いてから15分間のみとなり、1限目授業が始まるまで食べることが可能です。時間になったら子供達はトレーを決まったところに戻し、その後教室に向かいます。朝食時に偶然友人と会い、友人と話をしながら楽しく朝食を食べている光景をよく見ます。

まとめ

  • カリフォニアでは2022-2023年度学期は無料で朝食と昼食を提供している
  • 無料プログラムが来年度適応されるかは未定
  • メニューは多国籍
  • 家からランチを持ってくることも可能
  • 給食係はなく、教室の中では食べない
  • カフェテリアが設置されており通常はカフェテリア内で食べることが可能だが、現在はコロナで屋外テーブルで食べている

この無料プログラムによって、子供達の学ぶ意欲が上がることを願うばかりです。食事は元気の源、子供達には栄養をしっかり取って充実した学校生活を送ってもらいたいものです。

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