カリフォルニア小学校の遠足

学校イベント

カリフォルニアは只今ホリデーシーズン真っ只中!

先日はThanksgivingがあり家族、友人など大切な人と収穫や自然の恵みに感謝する日となっています。そんなThanksgivingが終わるとすぐに町はクリスマスのデコレーションとライトアップで飾られ、一気にクリスマスムードに変わります。

そんなホリデーシーズンに遠足(Filed Trip:フィールドトリップ)が行われる学校が多い様です。今回はカリフォルニア小学校の遠足についてお話をさせ頂きます。学校により遠足の内容は異なりますのでカリフォルニア小学校の一例として参考にして頂ければと思います。

遠足はどこにへ行くのかしら?

どうやって目的地まで行くのかな?

遠足代はどれくらいなのかしら?

誰が一緒に行くのかな?

遠足の目的地

日本と同じく遠足の場所は学年によってさまざまですが、動物園、博物館、水族館、美術館、郡or 州立公園、天文台、農園 などが一般的です。ただし毎年同じ場所に行くわけではなく、その年ごとに予算や状況を考慮して学校が決めるようです。

学校と地域の連携で実施される遠足もあります。近所の学校は近くのスーパーマーケットが遠足の目的地だったようで、スーパーマーケットの裏側が紹介され子供達は商品が消費者に届くまでの流れを学んだようです。他にも近くの中学校を訪問するという遠足もあるようで、子供達にとっては大きなお姉さんやお兄さんが通っている学校ということでとても魅力的だったようです。小学校の高学年になるとサイエンスキャンプという宿泊を含める遠足があり、ビーチや山に行くことが多い様です。日本の林間学校の様なイメージですね。

しばらくの間はコロナの影響で遠足の実施をキャンセルしている学校が多かったのですが、今年は例年通り遠足を年に2.3回行う学校も増えてきている様です。

移動方法

遠足は基本バスでの移動となりますが、地域と連携しているような遠足の場合は徒歩の場合もあるようです。

移動のバスはスクールバスを利用している所が多いですが、バスはスクールディストリクト(学区)管理のためスクールディストリクトからバスを借りるかたちとなります。バスのサイズは様々で大きいバスになると子供75名ほど運ぶ事が出来ます。スクールディストリクトからバスを借りるには料金が発生しますので、生徒はバス代を支払いう必要があります。バス代については先生から事前に連絡が入り、締め切り日までに現金又は小切手にて支払う様に依頼がありました。

私が住んでいるエリアでは通学のためのスクールバス利用は基本提供されていません。ある条件を満たしている場合(遠距離からの登校、特別支援教育を受けている等)のみ利用が可能のため、多くの子供達は遠足の時に初めてスクールバスに乗車します。そのためバスに乗れることも遠足の楽しみの1つになっている様です。

遠足代

遠足が近づくと学校よりFiled Trip Consent Form(遠足への同意書)というものが配布され、同意書に署名をします。安全には気を付けているが、何かあった時は学校では責任は持つことが難しいという様な内容のものです。その際遠足代についても記載がありますが、寄付として支払いを依頼される場合と必ず支払う様依頼される場合があるようです。

先日私の子供が行った遠足は寄付という形で$10の依頼がありました。こちらはバス代と目的地での料金が含まれているとのことです。もし回収金が目標金額に達さなかった場合は再度収集についての連絡があると同時に、学校主催の寄付金を募るイベントで集まった寄付金の一部を遠足代としてまかないようです。

付き添い

遠足の日程が決まると学校より付き添いボランティア(Chaperone:シャペロン)について依頼が入り、1クラス4,5人ほどボランティアを応募します。

遠足中子供達はグループに分かれて行動し、各グループにボランティアが同行します。ボランティアがグループの安全を管理、誘導、生徒の荷物(ランチやジャケット等)を持つという役割で先生の大きなサポーターとなります。

ランチは自宅から持ってきても、学校のカフェテリアから提供されるランチを食べても良いそうです。事前にカフェテリアに個数を伝える必要があるため、ランチはカフェテリアのもの又は持参をするのかアンケートが入ります。ちなみにカフェテリアから提供されるランチはサンドイッチ、リンゴ、ミニニンジンでした。家から持参する場合目的地で捨てられる入れ物を使う様言われた時もありましたが、今回子供が参加した遠足ではランチの入れ物委について指定はありませんでした。

ボランティアに参加する方は主に生徒の親御さんやご家族の方が多いです。ただし参加するのには色々と事前に書類をスクールディストリクトへ提出する必要があります。

  1. 申請フォームの提出(名前、生年月日、今までに犯罪を犯したことあるか、緊急連絡先等)
  2. かかりつけ医の名前と番号。またかかりつけ医で使っている保険会社の名前と保険カード番号
  3. 歯医者の名前と番号。また歯医者で使っている保険会社の名前と保険カード番号
  4. 運転免許所のコピー
  5. ツベルクリン反応検査テストの結果(4年以内のもの)

近所の学校は上記提出物の他指紋の提出も必要だったようです。

子供のためにボランティアに参加したくても、ここまで個人情報を提出しないといけないと思うとなかなか参加出来ない人もいるのではないかという印象です。安全第一ということでこのような情報を提出する必要があるのかもしれませんが、もう少し違う審査方法があるのではないかなと思う次第です。

ちなみに対面ではないボランティアに参加する場合は(例:授業で使う書類を持ち帰ってハサミで切るボランティアなど)は上記の様な書類提出は必要ありません。

まとめ

  • 遠足は年2.3回あり、1回目はホリデーシーズンに実施する学校が多い
  • 遠足の目的地は学年によりさまざま。地域と連携した遠足もある
  • 遠足の目的地は毎年同じとは限らない
  • バスはスクールディストリクトから有料で借りる
  • 遠足代は寄付金として払う場合と、必ず払わなければならい場合がある
  • 遠足の様な対面ボランティアに参加するには、申請書の記入と提出書類がある

コロナで遠足が実施されない学校が多かったここ数年ですが、今年は実施している学校が多くなっていることを嬉しく思います。子供達にとっていつも学校で会う先生やお友達と違う場所で過ごすことはとても新鮮で良い思い出、経験になります。これからインフルエンザ、風邪も流行る時期ですが、引き続き学校行事が通常通り行われることを祈るばかりです。

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