カリフォルニア小学校の種類

学校の種類

アメリカの大イベントであるクリスマスが近づくと、クリスマスがある週から学校は冬休みに入る事が多いです。そして新年が明けるとすぐに学校が始まるというのが一般的です。正月休みという習慣はありません。

多くの学校は新年が明けると入学申請が始まるため、必要書類の収集を新年前に始めなくてはなりません。一般的な公立校に入学申請を行う事が多いですが、実際学校にはいくつか種類があるのをご存じでしょうか。今回はカリフォルニア小学校の種類についてお話をさせて頂きます。

日本では公立と私立が一般的だけど、その他にもあるってことかしら?

誰でも入学申請が出来るのかな?

お金はかかるのかしら?

大きな違いはなんじゃろうか?

一般公立校

最も多くの子供達が通うのが一般公立校です。家の住所にて通う学校が指定されており、学費は税金でまかなわれているため無料です。カリフォルニアでは主に州税とローカル税の一部が学費として使われています。また学校で提供される朝食と昼食も現在は無料となっております。詳しくはこちらの記事をご確認下さい。

教育行政は学校を運営するために作られた特別区分の学区(School District)が行っています。

学区の中に複数の学校が所属しており、何かしらの理由で指定校に通わせたくない場合は、同じ学区内で席が空いている学校があればその学校へ転入(Transfer)することが可能です。転入を行う場合はあらかじめ申請(Open Enrollment)が必要になります。入学は夏ですが申請は新年明け辺りから始まるため、ホリデーが終わりホッとしていると申請を忘れがちになってしまうので気を付ける必要があります。

もし入学したい学校が予め決まっている場合は、その指定校エリアにお引越しすれば確実に入学が出来ます。詳細は所属する学区のウエブサイトからご確認下さい。

私立校(プライベート)

日本と同じく私立校が存在します。住んでいる住所に関係なく通うことが出来、小学校のみだけでなく中学、高校と一貫性の学校やカトリック系や特定文化を含めた教育(例:中国、ドイツなど)を提供する学校もあります。

入学には簡単なテストを設けている学校もあるので、詳細は学校のウエブサイトをご確認下さい。

学費は有料で料金はピンキリですが、カリフォルニアの相場は年間$15,000~$25,000の様です。公立校とは異なり学校から提供される朝食、昼食にも別途料金がかかります。

教育水準は一般公立校よりも高い学校が多く、制服がある学校が多いです。住んでいるエリアの学区の治安が悪いという理由で、私立校に通わせるケースもあります。

チャーター(Charter)

公立校でありながら独自の教育方針と自由な学習方法を取り入れているのがチャータースクールです。

非営利団体によって運営されており親、教師、地域で学校を作っていくという意識が高く、親が参加するボランティア活動が多いのも特徴です。近所のチャータースクールでは親は1週間に2時間のボランティア活動が義務付けられていました。

公立校のため学費は無料、また住んでいる住所に関係なく誰でも入ることが出来きるのが一般公立校とは異なります。ただしチャータースクールが位置する学区に住んでいる、または兄弟が先に入学している生徒は優先に入学が出来きる傾向の様です。

学区運営ではないため州や学区の規則が免除されることもあり、ユニークなプログラムを実践しています。教育レベルの査定は一般公立校と同じ様に実施され、もし成果が悪い場合は閉校されることもあるようです。そのためチャータースクールの学力レベルは高いところが多いです。

カリフォルニア教育省によるチャーター情報はこちら

マグネット(Magnet)

マグネットの特徴は公立校にも関わらず特別な専門性の高い授業を提供しています。例えばモンテッソーリ教育、アート、サイエンス、エンジニア、数学(STEMプルグラム)等があります。

子供達に教育方法の選択肢を与えるため、また学区内の生徒数のバランスをとるためにマグネットは作られた様です。もしお子様が得意教科の専門を深く学びたい場合、その分野に強いマグネットへ転入させることが出来ます。

マグネットの学校探しはお近くの学区ウエブサイトをご確認 又は学区へ直接ご連絡下さい。

一般的にマグネットは学力レベルが高く、親御さんは教育熱心な方が多いという印象です。また最近ではマグネットが人気のため入学が難しくなっている学校もあるようです。私が住む近所のMagnetの学校はチャータースクール同様兄弟が先に入学している生徒は優先に入学が出来るようです。

カリフォルニア教育省によるマグネット情報はこちら

ホームスクーリング(Homeschooling)

ホームスクーリングとはまさにその名の通り毎日学校には通ず自宅で学習をするスタイルです。コロナの影響で多くの学校がオンライン授業となった頃からホームスクーリングを選択される家庭が多くなった印象です。

親が子供を家で教えるというイメージが強いかと思いますが、実際はホームスクーリングの形態にも種類があります。

  1. 親が自宅を私立の学校としてカリフォルニア教育省へ登録し、自宅で学習
  2. 一部の授業(体育、アート、音楽、部活動等)は学校で受けて、それ以外は自宅で学習するハイブリッドスタイル
  3. ホームスクールプログラムを提供している学校に入学する。学習は自宅だけれども担任の先生を持つことが出来ます。また学校に属する事により教材は学校から配布され、定期的に先生と面談、学習の進み具合等の相談などを行う事が出来るようです。私の近所のチャータースクールでもホームスクールプログラムを提供しており、意外と多くの方がこのプログラムに参加して驚きました。最近ではホームスクーリングをサポートする団体も増えてきており、地域社会を通した活動やホームスクール生を集めたクラスやイベントも多くある様です。

カリフォルニア教育省によるホームスクーリング情報はこちら

まとめ

学校の種類には5種類ある。

  1. 一般公立校
  2. 私立
  3. チャーター(公立)
  4. マグネット(公立)
  5. ホームスクーリング

「自由な国」アメリカなだけに、教育に関しても自由に子供の個性、性格、親の教育方針に合わせた選択肢があるのは嬉しいことです。学校情報をしっかりと収集し、インターネット情報だけでなく学校見学も含めて、子供、親御さんにとってベストな学校を見つけられるよう今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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